薬膳の基本になっている中医学は、2000年以上の歴史をもつ中国伝統医学です。
中医学は「病気を見るのではなく、病人をみる」と表現されており、身体全体のゆがみを整えて病気の改善・予防・治療をしていきます。また、食べ物や生薬(自然界にある草根木皮・動物・鉱物などを用いた天然由来の医薬品)でバランスを整えて自然治癒力を高めていきます。
薬膳とは、この中医学に基づいて「旬の食材」と漢方の原料となる「生薬」を組み合わせて作る食事のことです。日々の食事に薬膳を取り入れることで、病気の予防と改善、身体の健康を保つことを目的としています。
koshiraegotoの提案する薬膳は、季節に合わせ身近な食材の組み合わせだけで作る簡単“おうち薬膳”です。
薬膳と聞くと、苦くて難しい料理を連想しがちですが、本来は特別な食材を食べ続けることでも、生薬を使った料理ということでもありません。
“おうち薬膳”は、自分の今の状態を知り、それに合わせた食事をとることで自然治癒力や基礎健康力を高めることを目的とします。体調を崩したときにお粥を食べたり、風邪を引いたときにリンゴのすりおろしを食べる。皆さんが自然と選択しているこういった食事も、そのときの自分の状態に合わせた薬膳といえます。
“おうち薬膳”を毎日の暮らしに取り入れることで、自分にとって余分なものを排出したり、足りないものを補ったりできるようになります。そうすることで、身体全体のバランスが整い、いつでも養生することができるのです。
ただし、はじめのうちは「自分の身体の状態が明確にわかる」ということは感じにくいかもしれません。薬膳に馴染がない方でも難しく考えず、まずは“おうち薬膳”を気軽に楽しんでいただける「無料レシピ集」や体調に合わせた薬膳のポイントがわかる「薬膳レッスン動画」を参考にして、気軽に暮らしに取り入れていただけたらうれしいです。
薬膳を食べたときに体にしみるような美味しさを実感できたら、それはあなたの身体が欲していたものという証です。このように、食事を楽しんでいるうちに自然治癒力や基礎健康力が高まるのも“おうち薬膳”の魅力です。
そして、毎日の食と暮らしに“おうち薬膳”を取り入れたいと感じたら、食だけではなく暮らしからも自分を養生する『こしらえごと.Lab』へ。薬膳を通して自分自身と向き合う時間が習慣化されれば、自分軸が整い毎日の暮らしがもっと豊かになります。